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めまい

重篤な病気が潜んでいることも

 めまいの原因はさまざまですが、隠れた病気のサインかもしれません。疲れているだけ、と軽視せずに、診療を受けましょう。

めまいのタイプ

 めまいは、頭痛と同様、日常生活のなかでよく体験する症状の一つです。疲れがたまっているとき、何となく調子が悪いときなどにめまいを感じたことがある人は多いでしょう。めまいを侮ってはいけません。「めまい外来」という診療科ができるほど、めまいは何らかの身体の異常を示すサインなのです。
 では、具体的に、どんなめまいのタイプがあるのでしょうか。めまいの感じ方は、人それぞれに異なりますが、大きく分ければ以下の3タイプになるでしょう。

回転性めまい(グルグル)

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 自分自身、周囲や天井がグルグルと回っているように感じます。吐き気や嘔吐を伴ったり、立っていられなくなったりすることもあります。多くは耳(内耳)の異常が原因で起こり、難聴、耳閉感(耳が詰まった感じ)、耳鳴りなどの聴覚症状を伴うことがあります。また、脳出血や脳梗塞など脳の異常でも起こることがあります。

浮動性めまい(フワフワ)

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 フワフワとした感じで体がふらつき、まっすぐに歩けない状態です。頭痛、顔面や手足のしびれを伴うことが多く、体や頭を動かしたときに症状が強くなることがあります。多くは脳の異常が原因ですが、高齢者の場合、高血圧症、高脂血症、糖尿病、心疾患などの併発がしばしば見られます。

立ちくらみのようなめまい(クラッ)

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 立ち上がるとクラッとしたり、目の前が暗くなったり、失神を伴うこともあります。血圧の変動に関係する全身性の病気が原因と見られています。一般に、起立性低血圧症といわれています。

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めまいの原因

 めまいの原因の約7割は耳の病気で、約2割は脳の病気です。脳の病気が原因の場合は、たとえ軽いめまいでも、命に関わることがあります。

めまいはなぜ起こる?

 私たちの体内には、体の平衡を保つしくみ(姿勢のバランスを保つ機能)があります。その平衡機能に異常が起こり、バランスが崩れると、めまいなどが起こります。

平衡を保つしくみ

 体のバランスを保つしくみのなかで重要な働きをしているのが耳です。耳は音と平衡の感覚器で、耳に入ってきた音は外耳、中耳を通って、奥の内耳へと伝わります。内耳には、蝸牛(音を感じ取る)と、三半規管(体の平衡感覚を司り、体の回転などを感知する)と、耳石器(体の傾きや地球の重力を感知する)があります。平衡を保つ上では、三半規管と耳石器が重要な働きをしています。
 体を動かすと、内耳の前庭(三半規管と耳石器)が平衡感覚の情報を感知し、前庭神経を通って小脳へ伝えます。小脳は、その情報(内耳の前庭でキャッチした位置情報、視覚からの情報、筋肉や関節で感じる感覚)を整理し、姿勢やバランスを保つための指令を脳幹を通して全身に伝え、体の平衡や安定した動き、姿勢を保っているのです。
 この平衡に関わる内耳や脳に障害が起こると、平衡を保つしくみが乱れて、めまいが起こります。

耳の構造と働きの図
体のバランスを取るしくみの図

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めまいが起こったときの対処法

 多くの場合、めまいには吐き気、嘔吐、冷や汗、血圧上昇、動悸などの症状を伴います。無理に動くとめまいが強くなることがあるため、明るすぎないところで楽な姿勢を取り、安静を保つことが大切です。乗り物酔い止め、吐き気止めなどの薬の服用も有効です。症状が短時間で落ち着くようであれば、耳鼻咽喉科や脳神経外科、神経内科などに受診しましょう。しかし、15〜20分しても強いめまいが続くときは、すぐに医療機関に受診してください。

明るすぎないところで安静を保つ頓服薬を服用する

受診科はどこがいい?

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 めまいはさまざまな病気から自覚する症状なので、めまい以外の症状も考えて受診科を選ぶといいでしょう。聞こえが悪くなっていたり耳鳴りがするなどの時は耳鼻咽喉科を、物が2つに見えたり、ろれつが回らなくなったり、手足の麻痺があるなどのときは神経内科や脳外科を受診してみましょう。
 最近は、めまい外来、平衡神経科、神経耳科などのめまい専門の科もあります。これらでは平衡神経科学を専門とする医師による診療を受けることができます。

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めまいの予防(三半規管を鍛えよう)

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 めまいを起こす病気はいろいろありますが、三半規管などの平衡機能を衰えさせないことも大切な予防となってきます。三半規管のむくみはストレスが原因といわれていますし、血流が悪くなると、栄養や酸素が十分に送られなくなってしまいます。つまり、日常生活を見直し、健康的な生活を送ることこそ、三半規管などの平衡機能を鍛えることにもなり、めまいの予防につながるのです。

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めまいの検査と診断

問診

 起こったときの状態や状況について、次の点をできるだけ詳しく医師に伝えましょう。

何をしている、したときに起こったか

「朝、ベッドから起き上がったとき」など、具体的にどのような状況で起こったか。

持続時間

めまいがどれぐらいの時間続いたか。

回数

受診までに何回程度繰り返し起こったか。

めまいの現れ方

「周りがグルグル回っていた」「フワフワしていた」など、めまいの現れ方。

体を動かしたときの症状の変化

「体を動かすと、めまいが強くなった、弱くなった」など、体の動きとめまいの変化について。

耳鳴り、難聴、耳閉感の有無

めまいに伴い、耳鳴りや難聴、耳が塞がった感じ(耳閉感)などの症状があったか。

その他

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医師に伝えたいことをできるだけ細かく伝える。

検査

平衡機能検査 目の動きや体のバランスなどから、内耳や脳、体全体の平衡機能を調べる。
眼振検査 目の異常な動きを調べる。
体平衡検査 両足、または片足で立つ、歩く、足踏みするなどの動作の検査。
聴力検査 低音、高音などの聴こえの検査をする。
温度刺激検査 耳に注水して人工的に三半規管を刺激し、眼振やめまいが起こるかどうかを観察する。
ENG検査 脳を検査し、目の動きを見る。
画像検査 脳の病気(脳梗塞・脳出血、脳腫瘍)の有無を調べるために、CTやMRIなどの画像検査を行う。

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|眼振を調べる検査|

 めまい発作時には、眼球が激しく揺れ動きます。フレンツェル眼鏡と呼ばれる、度の強い凸レンズの眼鏡をかけると、外から目が大きく見え、その目の異常な動き(眼振)を調べられます。

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めまいを起こす代表的な病気

耳の病気で起こる場合

 耳の病気が原因の場合、耳の病気の治療が先になります。

脳の病気で起こる場合

 脳の病気が原因の場合には、脳梗塞や脳腫瘍など重篤な病気があります。

|脳の病気が疑われる症状|

 めまいに伴って、以下のような症状がある場合は、脳の病気が疑われます。早急に受診しましょう。意識がなくなった場合は、周りの人が救急車を呼ぶ必要があります。

  • 頭痛
  • 手足がしびれる、思うように動かない
  • 物が二重に見える、かすんで見える
  • ろれつが回らなくなる
  • 意識がなくなる

その他の病気で起こる場合

 血圧が急激に変動すると、脳に送られる血液の量が不安定になり、めまいが起こることがあります。不安やストレスなど心の病気が重なった場合にもめまいが起こることがあります。その代表的な病気として、高血圧症、起立性低血圧症、不整脈、低血糖、貧血などがあります。
 また、更年期障害や自律神経失調症などから来るめまいは、自律神経の働きに大きく関わっています。

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