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【投資信託のしくみ】 投資信託の種類① 〜スポット型・オープン型〜

 投資信託(以下「投信」)にはさまざまな種類があります。日本にある公募の投信の総数は6,000を超えています 。そのため自分自身の資産運用の目的に合う投信を選び出すだけでも大変な作業になります。そこで種類を知っていれば投信探しの道筋が立ちます。たとえ投信販売員のセールストークが入っても惑わされることはありません。ここでは、投信の種類について勉強しましょう。

 投信は基本的に3つの観点から区分できます。1つ目は「スポット(単位型)あるいはオープン(追加型)」という販売期間による種類分けです。2つ目は「アクティブあるいはパッシブ」という運用方法による種類分け。3つ目は「株式、債券、バランス」といった資産による種類分けです。今回はスポット型・オープン型についてみていきたいと思います。

 スポット型の投信は、売り出される期間が限られています。例えば7月1日に売り出され7月20日には販売を終了するといった具合です。販売期間が限定されている(=スポット)ため、投資家は同一価格で購入します。当初募集した資金を1単位(ユニット)として運用するので「ユニット型」ともいわれています。この20日間の販売期間に集まった資金をもとに、それ以降3年とか5年とか期間を決めて資金が運用されます。満期になると、その時の運用成果に基づいた成果が顧客に返還されるしくみです。一方、オープン型の投信は設定期間中は売買が可能です。「いつでも買えて、いつでも売れる」という流動性を備えているのです。

 スポット型とオープン型にはメリットとデメリットがあります。運用する立場にある投信会社のファンドマネージャーにとっては、運用を継続する一定期間の間に資金の変動がないスポット型の方が落ち着いて運用に専念できます。

 一方、投資家にとっては満期まで資金を自由にできない、あるいはクローズド期間という解約できない期間が明けるまで資金を自由にできないという不便さがあります。解約が自由にできないということは、他に良い投資機会があっても、それをみすみす見逃してしまうことにもなりかねません。

 あまり頻繁に起きることではありませんが、スポット型の投信で満期前に投資家が違約金を払うといった特例による解約が相次いだ場合、お金が出る一方になります。オープン型だと新規に購入する投資家の資金が流入するのですが、スポット型には新規購入はないので投信の資金が減少するだけとなるのです。このような状態になると運用そのものができなくなってしまいます。

 オープン型の投信は購入・売却(解約)が自由に行えます。投資家としては流動性が確保されているので安心です。相場の状況や、投信のパフォーマンス(運用実績)、そして投資家自身の資金計画に応じて売買できるのです。運用面においてもスポット型とは違う面で良い効果があります。基本的に満期がありませんので長期投資ができるのです。じっくりと育ちそうな株式や債券を投信に組み込み長期にわたって運用することが、パフォーマンスに好影響を与えるのです。

■スポット型とオープン型の比較
  スポット型 オープン型
販売・購入期間 一定の期間に限定 いつでも購入可能
資金の変動 ない 流動的
解約 満期まで解約できないことも 自由に解約できる

 スポット型、オープン型のどちらが優れていると断定はできません。しかしながら初心者であれば、いつでも売買が可能なオープン型の方が適しているでしょう。世界初の投資信託はスポット型でしたが、日本ではいつでも追加購入と換金ができるオープン型が主流となっています。

※ 社団法人 投資信託協会:http://www.toushin.or.jp/statistics/statistics/data/ より。
投資信託の全体像(平成30年3月末)公募私募含む


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