2025.11.20
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思いやりのある社会へ
マタニティマークの目的
 電車やバスなどでよく見かける「マタニティマーク」は、平成18(2006)年に誕生してから20年近くが経ちます。外見からでは妊産婦さんとわかりにくくても、このマークに気が付いたら、できるだけ配慮してあげましょう。
マタニティマークの誕生
 マタニティマークは、妊婦または出産後間もない産婦であることを周囲の人に知ってもらい、周囲の人が配慮しやすくするためのマークです。厚生労働省による「健やか親子21」における「妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援」の一環として、平成18(2006)年3月10日に誕生しました。デザインは公募で決まりました。

マタニティマークを使用する目的
① 妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、まわりの方が妊産婦への配慮を示しやすくする。
② 緊急時に、妊婦であることを知らせやすくする。
③ 交通機関、職場、飲食店、公共機関などが、ポスターなどに使用し、妊産婦にやさしい環境づくり       を支援していることをアピールする。

<子ども家庭庁「マタニティマーク公式サイト」より> https://sukoyaka21.cfa.go.jp/maternitymark/

妊産婦さんへの配慮が大切な理由
 妊娠中のつわりや貧血、お腹の痛み・張り、出産後の心身の不調などで、つらい思いをしている妊産婦さんもいます。また、妊産婦の健康は赤ちゃんの健康や発育に影響することもあります。したがって、妊産婦さん自身がいつも以上に健康に気をつけるのはもちろんですが、周囲の人たちも妊産婦さんの体調などを理解し、思いやりを持って接することが大切です。

妊産婦に現れやすい主な症状
【妊娠中】
●つわり
 妊娠初期に現れる食欲不振、吐き気、胃の不快感、胃痛、嘔吐などの症状。つわりが重くなると食べ物を摂ることができなくなり、嘔吐が激しく全身の栄養状態が悪化し、入院が必要になることもあります。
●貧血
 妊娠中は胎児や胎盤の発育に使われる鉄量が増え、鉄欠乏性貧血になりやすくなります。重い場合は、動悸や息切れ、疲れやすい、脱力感、立ちくらみなどの症状が起こることがあります。
●お腹の痛み・張り
 妊娠中のお腹の張りや痛みには注意が必要です。痛みや張りが強くなったり、出血を伴ったりする場合は流産や早産の危険があります。
【出産後】
 出産後はホルモンの急激な変化や慣れない育児の疲れなどにより、心身のバランスを崩すことがあります。わけもなくイライラしたり、気持ちが落ち込んだり、症状が重い場合は「産後うつ」になることもあります。
<政府広報オンライン「マタニティマークを見かけたら…。妊産婦さんと赤ちゃんへの思いやり」より> 
  https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201502/2.html

マタニティマークの認知度
 わかもと製薬株式会社の調査によると、マタニティマークを知っている人は85.0%でした(グラフ1)。また、マタニティマークをつけている人が電車内で立っていたら、「優先席かどうかを問わず席を譲る」79.0%、「自分が優先席に座っていたら席を譲る」15.0%で、合わせると94.0%の人が席を譲ると回答しました(グラフ2)。
グラフ1 マタニティマークを知っていましたか?

<わかもと製薬株式会社「電車内の優先席に座る?座らない?マタニティマークの認知度は…?」(2023.10.31)より>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000113396.html

グラフ2 マタニティマークを付けた人が電車内で立っていたら席を譲りますか?

<わかもと製薬株式会社「電車内の優先席に座る?座らない?マタニティマークの認知度は…?」(2023.10.31)より>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000113396.html

マタニティマークを付けている人への配慮
 マタニティマークを付けている人を見かけたら、具体的にはどんな配慮ができるでしょうか。

<政府広報オンライン「マタニティマークを見かけたら…。妊産婦さんと赤ちゃんへの思いやり」より> 
  https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201502/2.html

マタニティマークの受け取り
 マタニティマークは、妊娠の届出を行った市区町村から母子健康手帳と一緒に受け取ることができることもありますので、詳しくは窓口に問い合わせてみましょう。その他、産婦人科や一部の公共交通機関、ベビー用品店などでも配布されています。

マタニティマークがもらえる場所
●妊娠の届出を行った市区町村
●産婦人科・病院
●一部の公共交通機関(駅、航空会社)
●ベビー用品店
●オンラインサービスや雑誌の付録
など

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