

トップページへもどる
高血圧.jpg)

(単位:mmHg)
・いつも同じ腕、姿勢、時間に測る。
腕:左右の腕で差があるので、左と右で10mmHg以上違う場合は、高いほうの腕で測る。
姿勢:座った姿勢が望ましい。
時間:いつも同じ時間に測る。朝なら起床後すぐ(食事、服薬の前)。昼なら昼食前。夜なら食後、ある程度時間がたって落ち着いてから測る。
・測るときは、血圧計を腕と同じ高さに置く。腕を心臓と同じ高さにし、カフは強く巻きすぎたり、緩すぎたりしないようにする。測定中は腕を動かさない。
・測定したら、測定日時と測定値をメモする習慣をつける
この高血圧の状態が何年も続くと、心臓が次第に肥大していき、さらに血管が常に張りつめた状態になり、厚く、硬くなっていきます。これが、高血圧による動脈硬化です。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞などの心臓病を起こします。また、傷ついた血管が破裂して脳内出血も引き起こしかねません。さらに、腎臓にも負担がかかり、腎機能が低下して腎不全や尿毒症などの腎臓病、また糖尿病などと重なって別の疾患も引き起こします。
つまり、放っておくとさまざまな生活習慣病の引き金になってしまうのです。


減塩
高血圧になる最大の誘因は、塩分の摂りすぎです。塩分を摂りすぎると、血液中に増えた塩分を薄めようとして、血管内の水分が増え、血液量を増加させます。これによって血圧が上昇するのです。塩分は1日約7g(男性7.5g、女性6.5gが厚生労働省推奨値)を目安にしましょう。ただし、減塩により必ず血圧が下がるわけではありません。
肥満解消
肥満は心臓にも負担をかけ、全身の動脈硬化を進める危険性があります。肥満判定基準で、男女ともにBMI=25以上は肥満に当たります。食事の内容に気をつけるとともに、適度な運動を心がけましょう。高血圧症の人が減量に取り組むときは、その方法を医師に相談しましょう。
お酒
お酒を飲んだ直後は血圧は下がりますが、多量に毎日のように飲んでいる人は、飲まない人に比べて高血圧になりやすいようです。また、皮下や肝臓などに余分な皮下脂肪が付き、肥満の原因にもなります。1日の飲酒量は、日本酒なら180mlまで、ビールなら500mlまで、ウイスキーなら63mlまでに抑えましょう(厚生労働省「令和6年度版標準的な健診・保健指導プログラム」)。
たばこ
喫煙は、百害あって一利なしです。喫煙により血管が収縮し、一時的に血圧が上がるばかりでなく、血液の流れを悪くし、血液が凝固しやすくなり、動脈硬化の原因になります。喫煙習慣をやめましょう。
ストレス
ストレスや緊張によって交感神経が刺激されて、最高血圧も、最低血圧も一時的に上昇します。ストレスは、過労や睡眠不足と表裏一体。そのストレスを取り除くためにも、規則正しい生活習慣と十分な休養、睡眠をとることが必要です。
温暖差
暖かいところから急に寒いところに出ると、血管が収縮し、血圧が上がります。逆の場合も同様です。特に冬は室内と外気との気温差を少なくするように気をつけましょう。居間と浴室、トイレの温度差も少なくするようにしましょう。
高血圧.jpg)
軽症の場合
軽症の高血圧症の場合は、食事療法や運動療法で観察していき、その間に薬物療法を行うべきかどうかを検討します。また、初診時に試しに降圧剤を少量使用することもあります。
中等以上の場合
血圧が180/100mmHg以上の中等以上になると、最初から降圧剤を用います。そして、生活改善療法も同時に行います。
降圧剤は利尿剤、交感神経抑制剤、血管拡張剤に分類され、そのなかでもいくつかの種類があり、患者に適したものが処方されますが、どの薬にも軽い副作用はあります。服用中に何か変わったことがあったら、副作用かもしれないので、必ず医師に伝えるようにしましょう。
トップページへもどる