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【ハウスキーピング】 プロが教えるハウスキーピング

トイレの修理、蛇口の修理など、ちょっとしたコツをつかめば、もっと簡単に、もっときれいに、もっと安価にできる方法をプロがお教えします。

自分にはできないと思い込まない

まずは、「これはプロの仕事」「自分ではできない」と思い込まないことです。部品の仕組みなどを理解すれば、案外簡単にできるハウスキーピングもあります。

1.トイレはプライベートな空間、自分でできることは自分で
2.急を要する蛇口に関することは自分でやってみる
3.まだまだある自分でできるハウスキーピング

1.トイレはプライベートな空間、自分でできることは自分で

止水不良のボールタップの交換

チェック!!
トイレを使う前に便器の水面が波立っているときは、タンク内の「浮き」の浮力で水を止める機能が落ちて漏水している証拠です。
この「浮き」がついた止水装置を「ボールタップ」といいます。漏れに気づいたら早めに修理しましょう。

■ボールタップの種類
メーカーや型番によりボールタップは形状が違います。タンクや便器についている型番で確認しましょう。
DIY店で5,000円くらいで購入できます。

交換の手順
道具の準備  
スパナまたはモンキーレンチ、ドライバー(+と−)。


止水
壁の止水栓を(−)ドライバーで締めて止水する(手回しのハンドルが付いているときは、これを締める)。
ナットを緩めて外す
撤去
タンクの蓋を開けて、古いボールタップ(の部分)を撤去する。
取り付け
新しいボールタップを取り付けます。締め付けるときの力加減がポイントです。最後に止水栓を開けて、取り付けた部分から水が漏れてこないかを確認します。もし水滴が溜まってくるようならもう一度締めなおします。

※古いボールタップを分解すると、ゴムパッキングがあります。この部分だけを交換するとさらに安く済みます(200円くらい)。
この部分のネジを外して中の弁を取り出す。 先端のゴムパッキンを外したところ(欠けた面を下にして交換)。

※「手洗い」が付いているタンクの場合は、フタと内部がゴム管でつながっていますので、ゴム管も交換するとよいでしょう。
ゴム管(取替え用)

■ゴム弁から漏水しているとき
ゴム弁はメーカーで形状が異なります。漏水がある場合には交換しましょう。

TOTOのサイズ違い。

INAXのサイズ違い。



トイレや洗面所の給水管・配水管の掃除・交換

給水管・配水管の掃除
クロームメッキの蛇口やパイプ類は経年とともにくすんできます。クレンザーなどを使ってきれいにしましょう。研磨剤(できるだけ粒子の細かいもの)付きのスポンジも市販されています。

清掃前

清掃中


給水管の交換
給水管の交換はプロに依頼しましょう。給水は圧力がかかっており、修復がしづらい上に、マンションなどでは漏水が長引くと階下の世帯に迷惑が及ぶこともあります。

配水管の交換
DIY店でクロームメッキ製や塩化ビニール製のパイプが手に入ります。サイズが合えばどちらでも結構です。ただし、床に排水するタイプか、壁に排水するタイプかによって購入するセットが異なりますので、注意が必要です。

○床に排水するタイプ(Sトラップ)
パイプがU字型に曲がって床に向かっています。
高さは鋸で切って調節します。切った後は、ゴム付のネジで接続します。
  ○壁に排水するタイプ(Pトラップ)
高さは結合部分で、壁までの距離は鋸で切って調節します。切った後はゴム付のネジで接続します。
 

トイレの詰まり

ラバーカップ(通水カップ、またはトイレカップ)はどこの家庭にも置いてあると思いますが、使い方を逆に考えている人が多いようです。
正しい使い方は、詰まった物を押し出すのではなく、引っ張ることに力を入れます。ゆっくり押し込んで、お椀をつぶしておいて、一気に引く。これを何回か繰り返すと大体は流れます。便槽の水面は高いほうが吸引力は増します。

2.急を要する蛇口に関することは自分でやってみる
ハンドルをいっぱい締めても水がタラタラ落ちるときは、コマと呼ばれるパーツのゴムパッキンが古くなって来た場合と、どこかで水道工事をして砂粒などの異物がパッキンに挟まった場合が考えられます。砂粒の場合は、勢い良く流せば外れることがあります。それでも駄目なときは、コマ(またはパッキン)の交換をしましょう。

部品をそろえる

真鍮の金属棒にゴムのパッキンが取り付けてあるコマの部品はDIY店などで手に入ります。大きさは、通常13mmと呼ばれるものが家庭用の器具に合います。また、ゴムのパッキンだけも売っているので分解できる場合は安く済みます。

交換の手順

道具の準備
スパナまたはモンキーレンチ、ドライバー(+と−)、カッターなど。


止水
止水
止水栓を(−)ドライバーで締めて止水する(手回しのハンドルが付いているときは、これを締める)。わからないときには、水道メーターのところのバルブでも止水できます。


キャップとハンドルの取り外し
ハンドルの取り外し
化粧キャップをカッター等で外すと中にプラスのネジがあるので、これをドライバーで外します。次にハンドルを少し緩めます。水が出ないことを確認して、上に引っ張って取り外します。


取外し(手に持ったところの黒い
部分は三角パッキン)

スパナで外す。
コマの取り外し、交換
スパナで真鍮の部分を外します(外すと裏に三角パッキングが付いています)。次に心棒の部分を手で緩めて外すとその下にコマがあるので、これを交換します。


コマの交換。
組立て
組立ては心棒部分をコマの軸にあわせて手で締まる程度ねじ込んで、三角パッキンの座金を入れ、真鍮のナットをしっかり締めます。ハンドルを付けてネジで締めて、化粧キャップを付けてでき上がりです。後は止水栓を開けて、漏れが無いか確認しましょう。

※パッキンだけの交換のときは、心棒をペンチではさんで、パッキン側の小さなナットを緩めて外します。外れにくいときは、コマごと交換します。節水コマにするときもコマごとの交換になります。

■シングルレバー混合栓の場合

洗面所や台所のハンドルが、1つでお湯と水を混合するタイプの場合は、構造が複雑なのでプロに依頼して器具ごと交換します。

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3.まだまだある自分でできるハウスキーピング

照明器具の交換

照明器具を天井に取り付ける引掛けローゼットがある場合は、レールコンセント型も簡単に交換できます。このタイプは器具を数灯付けられるので、好みに合わせて方向を変えられます。また、LED器具を選択すれば節電効果もあります。
※引掛けローゼットが付いていないところに照明器具を取り付ける場合は、直結工事となるため、専門店に依頼します。

ペンダントライト。

レール型照明。


プラスターボードにあいた穴の補修

プラスターボード(PB)の天井や壁の穴を補修する方法を紹介します。補修の方法には、塗装で仕上る方法とビニールクロスを貼って仕上る方法があります。

○塗装で仕上る方法
下の写真のようにプラスターボードを補修してから塗装で仕上げます。
   
穴の状態。 穴の大きさに合わせたPBと下地のベニヤ板に白ボンドを付けておく。 下地のベニヤ板を入れ込む
   
PBをビス止めするかボンドで接着する。 パテで埋めて紙やすりで平らにし、塗装で仕上げ。    

○ビニールクロスを貼って仕上る方法
ビニールクロスを貼る場合も、塗装の場合と同様に最初に補修し、穴より大きめに切ったビニールクロスを貼り合せて仕上げます。穴が大きくて補修不可能な場合は張替えます。

ガラスの飛散防止フィルム貼り

地震対策として、窓や食器棚のガラスの飛散防止のためにフィルムを貼ることをお勧めします。厚さは50ミクロン〜200ミクロンが一般的で、遮熱タイプなどもあります。比較的小さな窓や食器棚のガラスなどから始めてみましょう。食器棚などは扉を外して作業すると楽にできます。

道具の準備
カッター用ガイド(定規など)、中性洗剤、カッターナイフ、メジャー、プラスチックヘラ(スキージー)、カッターの刃(またはガラスクレーパー)

準備
ガラスの下面をシート付の養生テープで覆います。水が垂れてくるので雑巾の準備も忘れずに。

ガラス面の清掃
霧吹きの中に中性洗剤の2〜3%入った水を入れます。スプレーでガラスに水溶液を吹き付けます。
こびりついた汚れはカッターナイフの刃で落します。後はヘラなどで全体をしごいて水を切り、きれいにします。

水溶液の吹付け
綺麗になったガラス面に、新しい水溶液をたっぷり吹き付けます。又、フィルムのほうにも、裏紙を剥がしながら水溶液を吹き付けておきます。

位置合わせ
直角の2辺をガラスの角に当てて、位置を決めヘラで水溶液を抜いていきます。

カット
残り2辺を、定規で当てながらカッターで切ります。

拭取り
最後に、ヘラでもう一度水分を抜いて、縁はキッチンペーパーなどで水を吸い取れば完成です。

右側が曇りフィルムを貼ったところ。

防犯フィルム貼り

○透明ガラス用→(材質)ポリエステル  (厚さ)180〜300ミクロン
○凹凸ガラス用→ (材質)ポリカーボネイド  (厚さ)680ミクロン
クレセント(戸締り金具)廻りの部分貼りはA3程度の大きさがDIY店(2枚で3,000円程度)などで手に入るので、自分で貼ってみましょう。厚手の防犯フィルムの全面貼りは補償も付くのでプロに頼んだほうがよいのですが、費用がかかります(掃き出し窓、片側1枚で35,000円くらい)。
 
養生(カーテンも養生)。 清掃(水溶液を塗布)。
 
水拭き。 仕上がり。

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