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【食を楽しむ㈺】スーパーフードを上手に取り入れよう



アサイー、アマランサス、キヌア…、これらの言葉を聞いてピンときた方も多いのではないでしょうか。ここ数年あらゆるメディアで取り上げられ、話題に敏感な方なら誰もが知っている『スーパーフード』。“栄養価が高い”、“海外のセレブの間でも大人気”、そんなキャッチコピーで世間的にも認知されつつあるスーパーフードですが、そもそもスーパーフードってなんなのでしょう?

NASAも注目するスーパーフード

話題のスーパーフードですが、食べたことがある方はどれぐらいらっしゃるのでしょうか?ココナッツオイルやキヌアなど、次から次へとスーパーフードと呼ばれる食材が巷を賑わせていますが、一般家庭の食卓にはどれぐらい浸透しているのか気になるところです。スーパーでの取り扱いも増え、以前に比べて断然手に入れやすくなったようですが、意外と普段の食事に上手に取り入れている方は少ないように思います。そこで、スーパーフードとはそもそも何か、その種類やメリット、上手に家庭で取り入れるコツなどを今回はご紹介します。

1.スーパーフードってそもそも何?

栄養価が高くて低カロリー。美味しいとこどり!

日本スーパーフード協会の公式HPを参照すると、スーパーフードの定義として下記のように書かれてあります。

■栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
■一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつこと。

こうした定義とあわせて、「食歴が長い」「低カロリー」「必須栄養素を含む(体内で合成できない栄養素を主にそう呼ぶ)」こともスーパーフードになり得る条件のよう。つまり簡単に言ってしまえば、『栄養価が抜群に高く、低カロリーで古くから人間の健康を支えてきた食べ物』ということになります。そもそもスーパーフードは1980年頃、アメリカやカナダの食事療法を研究する専門家たちが呼び始めたことに端を発しているようで、実は公の定義がないままに、『スーパーフード』という言葉だけがやけに先行してしまったのが現在の実情なのでは、と把握します。
提唱者によって細かい定義づけが異なるのですが、要は、健康によくて低カロリーだから、ダイエッターにおすすめで、食事に上手に取り入れれば栄養を効果的に取り入れられるということでの認識は共通のようです。

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スーパーフードの種類とメリット

どんな種類があって、どんな栄養価がある?

世間的にスーパーフードと呼ばれるものにはどんな種類があるでしょうか? いくつか取り上げながら、それらがどんな栄養素を含んでいるのかと合わせてご紹介します。


■アサイー

アサイーボウルでお馴染みの「アサイー」。奇跡のフルーツとも言われ、ブラジル原産・ヤシ科の植物から獲れる希少な果実。綺麗なパープルカラーでブルーベリーにも似たようなビジュアルながら、味は甘み、酸味、苦味がないクセのない味です。そのため、食べる時は味を加えるのが一般的です(主に甘みをプラス)。他の食材と掛け合わせて食べることも多く、アサイーボウルもグラノーラやフルーツ、蜂蜜で味を加えています。アマゾンの先住民が生き抜くために食していたというだけあって、抗酸化成分が抜群で、カルシウム、食物繊維、鉄分、亜鉛、ビタミン類など様々な栄養がバランスよく豊富に含まれています。ポリフェノールは赤ワインの約30倍、食物繊維はゴボウの約3倍、アントシアニンはブルーベリーの約18倍と言われています。

■キヌア

ボリビアやペルーなどの南米産の食材(穀物)。海外では、キヌア入りのパンやチョコなど加工品にも取り入れられて一般的に親しまれている食材。プチプチとした食感でとても小さく、味に個性はありません。最近の日本では、十五穀米などにもキヌアが入っているのを見かけるほど、少しずつ認知されるようになってきています。キヌアは白米に混ぜて食べるのが簡単な使用方法であることから、通常の精白米と比べて評価されることが多く、実際、精白米の同等エネルギーに対して食物繊維は8倍、カルシウムは10倍、タンパク質は2倍、鉄分は8倍、カリウムは6倍・・・などとひえやあわなどの他の穀物類のなかで群を抜いて栄養価が高いのが特徴です。

■アマランサス

こちらもキヌアと並んで穀物の一種です。驚異の穀物「スーパーグレイン」とも呼ばれ、南米原産・ヒユ科の植物で、紀元前5000年の古代インカ帝国時代から食されていたという歴史に長い食べ物。日本では、江戸時代から東北で「赤粟」として栽培され、国内産のものが手に入りやすいのも特徴です。キヌアと並び、精白米に比べてあらゆる栄養価が飛びぬけていいですが、なかでも鉄やカルシウムはキヌア以上です。

■チアシード

メキシコなど中南米原産のシソ科のミントの一種であるチアの種です。チアシードには黒と白があり白の方が栄養価高く、乾燥した状態だとプチプチとした食感が、水に入れ浸水させると約10倍に膨張して、つるるん、ぶよっとした食感に変化するのが特徴です。食物繊維、タンパク質、ミネラル、ビタミン、オメガ3脂肪酸、など栄養豊富なうえ、お腹でふくれて腹持ちが良くなる点も人気の秘密。少量で栄養がとれ、食べ過ぎ防止になることからダイエッターにもぴったりの食べ物です。

■ココナッツオイル

モデルや芸能人などビューティー面で注目される女性がこぞって食べているとメディアで紹介するようになり、一気に火がついたココナッツオイル。ココナッツの実からとれるオイルで、香りはまさにココナッツ。味はココナッツの風味とほんの少し甘さも感じられるかもしれません。通常加熱するとサラダオイルには発生するトランス脂肪酸が発生しません。このことから日常使用する油の代用品としても良いとして認知度アップしましたが、ココナッツの風味は加熱しても消えないため、和食には合わないという個人的見解をお伝えしておきます。また、夏場は冷えると白っぽい個体に、温めると液状化に。抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、体内消化吸収の早い中鎖脂肪酸がメインでもあることから、脂肪が付きにくいというメリットもあります。

■亜麻仁オイル

美容や妊活、はたまた認知症やアトピーにもいいオイルとして一躍脚光を浴びた亜麻仁オイル。アマという植物の種から抽出したオイルで、独特の苦みと風味があり、サラダにかけるなどそのままいただく際は好き嫌いが分かれるかもしれないオイルです。細胞が青魚に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸が豊富で、炎症やアレルギーの抑制効果があるほか、悪玉コレステロールの低下や脳細胞の神経伝達を担う受容体に欠かせない働きをしてくれます。

他に、カカオ、クコの実、スピルリナ、カムカム、ウコン、ヘンプ、マキベリー、マヌカハニーなどが挙げられます。

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食事にどう取り入れる?

日本人には馴染みの薄いスーパーフード

色々なところで紹介されたチアシードやキヌア…買ってみたはいいものの、元々日本人の食事に馴染みがないがゆえ、どう料理に取り入れたらいいか分からず…、といった方も多いのではないでしょうか? 実は私もその一人。日本には古来から健康にいい味噌や醤油などの発酵食品(調味料)やのり、ごま、甘酒といった、海外のスーパーフードに勝るとも劣らない食品が多々あるため、スーパーフードを無理に食事に取り入れなくても…とも思うのですが、購入してしまったものがキッチンで眠っている、という人も多いと思うので、ここでは簡単にスーパーフードを使える方法をご紹介します。

まずは、“混ぜるだけ”、“かけるだけ”からトライ

【簡単ご飯に混ぜるだけ】
キヌアの利用方法で一番多いのが白米に混ぜて炊く、です。そこにアマランサスも混ぜてみましょう。両者どちらも小粒なため、炊いてしまえば、見た目、ほぼ白米と同化してしまい、混ぜてあるのが分からないほどです。今回はそこに玄米なども足しています。普段の食卓をワンランクアップ、栄養価の高いものにするのであれば、これが一番おすすめです。

【スイーツにとにかく混ぜてみる】
煮物や炒め物など日本人の食卓にのぼる食事にはあまり利用しにくいスーパーフード。なかでもカカオ、キヌア、アマランサス、チアシードなどは、スイーツづくりに色々ミックスして手軽に楽しむことができます。パウンドケーキ、クッキー、スポンジやシフォンケーキなど、とにかく混ぜて焼くだけ。通常の味を損なわない、大さじ1〜2程度からはじめてみることをおすすめします。

また、今回、4種類のスーパーフードを使用したオートミールクッキーを作ってみました。 レシピは下記のとおり。ココナッツオイル、キヌア、チアシード、アマランサスが一度に摂取できる万能レシピです。

作り方は下記の材料を①から順番にボウルのなかで混ぜ、成形して、オーブン170度で20分ほど焼くだけ。とっても簡単。最後粘り具合を見て、とろみが強ければオートミールを分量外足してもOKです。わりとざっくり分量で作れるのも魅力ですよ。

【材料】
①砂糖30g〜40g(※メイプルシロップや蜂蜜でも代用可)
②ココナッツオイル70g(※液状に溶かしておく)
③豆乳または牛乳35g
④薄力粉80g
⑤キヌア、チアシード、アマランサス各大さじ1
⑤オートミール50〜60g

【オイルはパン&スープにかける】
亜麻仁オイルやココナッツオイルは、オリーブオイルと同様の扱いで、パンに染み込ませたり、スープ(ポタージュがおすすめ)の上に大さじ1程度まわしかけていただくのをおすすめします。亜麻仁オイルの味が苦手な方はチーズトーストの上にまわしかけてみましょう。チーズの臭み、苦みと相まって、意外と気にならないかもしれません。

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4.まとめ

流行にのって買ってみたり、使ったことはあっても、その実態を意外と深くは知られていないスーパーフード。今回スーパーフードの多くは南米産など、熱帯地方のものが多いことを知っていただけたかと思いますが、古来より暑い地域で生き抜く人たちに必要不可欠だった栄養価の高い海外の食べ物が今改めて日本で注目を受けているのだな、とその経緯を知って、より納得できるものがあるかと思います。簡単に取り入れやすいのは、キヌアやアマランサスなどの雑穀。日本の穀物との相性も良く、何より和食に合わせやすいのが魅力です。色々なスーパーフードに手を出すより、自分の食生活と相性の良いスーパーフードを1〜2つ見つけて、食事に気軽に取り入れるのが、スーパーフードと上手に付き合うコツだと思います。

田中恵子(フードライター)
編集プロダクション、WEB制作会社を経てフリーランスに。フード、ファッション、介護などの媒体で、取材・執筆・編集を担当。食べることが大好きで、フード系の取材は多い月で30件にも及ぶ。最近では横浜の農を普及する「はまふぅどコンシェルジュ」を取得。月刊誌「カフェ&レストラン」(旭屋出版社)では、野菜がおいしいお店を紹介する『VegiLove』を連載中。
http://www.asahiya-jp.com/cafe_res/

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