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【余暇活用術のすすめ】趣味徒然


仕事や家庭のストレスをやり過ごしながら、気がつけば早や還暦目前。本来、正直、親切、丁寧をモットーとして世の荒波に揉みしだかれながら、ふわふわ、うかうかと生きてきました。もちろん、人さまの観るところと本人思うところは別物。あまり真面目に頑張って、というのが性に合わず、ですが、何故か続いている趣味がありますので、振り返って折々の話を書いてみようと思います。

年友企画(株)取締役 崎谷 幸

1.何はさておきマージャン

きっかけ

まず、現在の優先順位の一番は、何と言っても、「マージャン」です。
きっかけは、会社の仕事でした。10年ぐらい前でしょうか、ある日突然、社長に呼ばれ、「営業をしてくれ」とのご託宣(中小企業の例に漏れず、業績不振、人手不足の二重苦)。入社以来、金勘定を生業としてきた身からすれば、「お代官様、理不尽な」と言いたいところですが、学生時代のスナックホステスアルバイトの経験が思い出され(本気に聞かれちゃ困ります)、本音は、仕方ないと思いつつも、よしやってやろう、と。


楽しみは舌戦

もちろん、お仕事をいただけるのは本当にありがたい。呑む、打つ(ゴルフボールのことです)の営業がオーソドックスな時代のことです。「呑む」は人並み以上に付き合えるが、ゴルフはともかく早起きが難で、したことが無い。それでも遊んでやろうというお客様の、有り難い思し召しで、それじゃあ、「打つ」ほうのマージャンでも、とあいなった次第です。
とはいうものの、若い頃に少しは経験有りとは言え、徹夜でマージャンをする人を「マージャンに使う時間があれば、本の一冊読めるのに。阿呆じゃのう」と広島弁で白眼視していた私です。ところが、「君子は豹変す」です。いまや、週に一度のマージャンが待ち遠しい。ダイエットのリバウンドもすごいそうですが、再び始めたマージャンの中毒症状も強い。一応勝負事なので、勝ったり負けたりは世の習い。負け続けても懲りずに続くこのエネルギーは一体何処から来るものやら、です。
何が楽しいかって、舌戦です。和了がっても振り込んでも、何だカンダと多分その麻雀荘で一番の姦しさです。本来の関係は仕事だったはずなのに、露ほども仕事の話題は無く、楽しいばかり。お客様に、仕事や家庭のストレスを癒していただいております。口の悪い営業仲間からは「振り込んでお仕事貰う」と言われますが、そんな自由自在の腕が欲しい。あるときは「あそこの卓のお客様は税務署よ」の雀荘ママの耳打ちに、あっらー、マル秘情報漏洩は駄目でしょと思いつつも、やっぱりストレス多いお仕事だからと勝手に納得。


認知症予防で人気

都内数箇所の麻雀荘を利用しますが、いまやどちらに行っても雀士の年齢層は、はばかりながら高い高い。もちろんわが身を省みず申しております。また、おしゃれをした老婦人方で一杯の日もあり、何でも認知症予防に指と頭を使うことから、うってつけなのだとか。本当でしょうね?信じます。
只今の私の気がかりはただひとつ。何時の日か訪れるであろう「あら、今日は成立しないや」という日のなるべく遠からんことを願うばかりです。

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2.家族同士で楽しむ

地域交流の場にも

実は、自宅でも毎月1度のペースでマージャンをしております。夫との家庭内コミュニケーションの一つがマージャンなのです。そもそものきっかけは、夫が住まい地区の小中学校の子育て関連のボランティアをしているところから、息子の小、中学校(とっくに卒業しました)のご父兄の皆様がわが家に集い、遊ぼうかということに。わが家に皆様を集めてマージャンを、となるとかなりのスペースを持った大豪邸かと思われるでしょうが、4畳半のダイニングで、日ごろ使っている食卓を台所に運び、マージャン卓を据え付けて、台所等他の居住域への移動ははみ出たお腹をへこませながら通り抜け、暮らしっぷりが隠しようの無い広さなのです。
対戦メンバーは息子の同級生の親ばかりでなく、年齢、職業、容貌スタイルまちまち、タイガー・ウッズも白鵬も、ひょっこりひょうたん島の博士も鼠男もヨン様もいらっしゃいます。子供の歳も、奥様のご機嫌もまちまち。


夫と役割を分担

日決めと掃除は夫の段取り。私は当日の買出し、料理番。いざその日、各々、自分と他人に呑ませたい酒瓶、つまみ、出張先の土産(アメリカ、台湾、韓国ものが多いです。今度はフランスにして。)、転勤先の名産品(単身赴任者がいるのです)などをご持参で集合。まあ飲み屋の一部に雀荘がある、といった風情でしょうか。卓につかないメンバーがマスター役で、バーテンダーやコックになります。皆さん達者です。器用に綺麗で美味しいおつまみを作るパパさんもおられ、時にはついでと言いながらレンジ、流し台の掃除もしてくださるパパさんもおられ、ああ、これが日常だったら、とよそ様のお宅ながらうらやましく思うこともしばしば・・・・・・。


今後のこと

会社勤めに事寄せて、育児は「夫にお任せ」、帰宅は遅く、土日の休みはぐうたらケーブルテレビ三昧の日々を永年続けてきて、自分の住まい地で、誰も知らない(つまり、相手も私のことをご存じない)、何かお役に立ったことも無い、というのはさすがにあかんやろ、と感じ始めたのが十数年前。そういう時に、夫のおかげでこういう会ができ、あれやこれやの地域の情報は入ってくるし、これもきっかけで防犯見廻りなどの活動などもあったりしで、ちょっとは自己満足もできる。いい事だらけですね。
よおっし、これで退職しても近くに遊び仲間はいるし、要介護状態になったら住まいの地でも誰か何とかしてくれるだろう、と密やかに甘い夢をみております。

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3.書も楽しむ

誘いにのって

次に「書」を趣味としています、と言うのは口はばったいのですが、 これまた、数年前お仕事で初めて一献傾けたお客様で、永年書をなさっておいでの方がおられ、「書をやらんか」とお誘いいただきました。以前、その方の書を拝見した機会もあり、すごいなーと思ってはいたものの、その時何ゆえ、その口車に・・・・・・失礼しました。お誘いにすぐさま乗ってしまったのかは、今もって自分でも不思議でございます。


環境を整えること

まず、環境から入る私としては、筆、墨、硯、紙はもちろん、書体辞典などの書籍も購入し、積んで置くことから始まりました。この手の図書資料類は、結構お高いものですね。積み重ねた書籍の背表紙を眺めているだけで、本当にものすごく勉強した気になります。
だけど、この夜星月星生活のなかで一体何時書けるんだろうと思いつつ、3年ほどは環境破壊に等しい、大量の紙ごみを出して参りました。また、書道具を扱う○○堂さんにも、多大の売上貢献をさせていただきました。月2回、土曜日に先生の所に伺うことが多かったのですが、当日の早朝にばたばたと書いたりもしました。書いたり、勉強したりする時間は、気合を入れないとなかなかできません。ただ、書き始めると、ひたすら「気持ちいい」。だんだん、他人からも自分でも「書らしくなってきた」と評価がされた頃、腰痛で中断しました(明らかにいいわけです)。


自分のペースで

現在は、年に一度の展覧会への出展が関の山です。しかし、先生も、先達のお仲間も実に暖かいです。「書けるときに書いていらっしゃい」と。細々とでも続けられるのは、こういう優しさが身に沁みるからでしょう。
また、この方々と書の普及のために、新しい試みも始めようとしており、一人ではできないことも、様々な人の力を合わせることで、形になっていく事、物もあるのだと、感動しながら関わっています。


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4.まだまだある

季節を楽しむ趣味

若い頃の趣味としては、油絵があります。しかしこれも現在は、年に一度桜の季節に近くの公園にお酒とスケッチブックを持参し、桜と酔客のスケッチをするのが関の山です。下手であろうとなんであろうと、人さまから観られようと、へっちゃらです。自意識の欠如かもしれない。
そういえば昔描いた油絵は陋屋の物置にしまいっぱなしだった。書とともに息子に相続させてやろうと思います。捨てるだろうなあ。



陶芸は退職後の楽しみ

退職後の楽しみに取ってあるのが、陶芸です。これも、5回ぐらい陶芸教室に通い、皿やら茶碗もどきやらをこねたのですが、どうにもこうにも「これ、何?」。精進するには、時間が必要と思い、も少し落ち着いてからにしようか、と。実はこんなに理性的に考えたわけではないけれど、あくまで「中断」と思い、楽しみに。
また、これからは、衰えつつある足腰のためにも散歩を励行し、カメラを持参して路上のマンホール蓋を撮ってみようかなと思っています。マンホール蓋のデザイン、図様は様々です。乞うご期待(自分に期待です)。



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3.楽しもうよ

一人でも仲間と一緒でも

一人でしこしこ、ごそごそやるのって楽しい。
また、助け合ったり、励ましあう仲間がいるのも嬉しい。
偏屈なお人も、「俺様一番すごい」の自慢スキーさんも、おだてにめっぽう弱い自惚れやさんもいて、それもまた仲間。まあ、やさしく悪口言い合いますけどね。


楽しむことが大事

我ながら、なにやってんだろという思いもありますが、何か始めるきっかけは何でも良いようです。どうして始めたんだろうというのもあるし、やってみなくては分からないということもあるし、飽きることもあるし。
外で身体を動かすことと、屋内で身体、頭を使うこと、両方のバランスが取れるといいですね。できれば、長くつづけること、基本は体力です。最近つくづく身に沁みます。
余暇を自分なりに楽しみましょうよ。


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