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【余暇活用術のすすめ】家族とともに過ごす余暇


家族は社会生活を送る上で、核となるものです。その家族は、ライフスタイルの変化とともにあり方が変わってきます。家族の中で過ごすことが多くなる退職後の生活に特に焦点を当てて、家族との関わり方をみていきましょう。

東京健康生きがいづくりアドバイザー協議会 
健康いきがいづくりアドバイザー 松田 誠一

退職後の家族のあり方を再認識

これまで育て、守ってきた子どもが独立すると、夫婦だけの時間が増えてきます。さらに、夫または妻が退職して家で過ごすことが多くなると、どうしても「家族」のあり方を意識せざるを得ません。その後一生続く夫婦の時間に対して、「不安」を持っている人も多いのではないでしょうか。
1.男性は80代以上、女性は30代が多い家族との時間

総務省の調べによると、「食事」、「テレビ・ラジオ、新聞・雑誌」、「休養・くつろぎ」、「趣味・娯楽」、「スポーツ」をして家族と過ごす平均時間は、1日当たり男性272分(4時間32分)、女性339分(5時間39分)と女性のほうが多くなっています。男性は、60代以降に増加し、80代以降で394(6時間34分)分となっています。(定年)退職を契機に家族と過ごす時間が大幅に増えるようです。女性は30代が最も多く411分(6時間51分)となっています。女性の場合、60代以降は男性と逆に減少傾向にあります。
生き生きとした退職後の生活を過ごすためには、「家族」、特に「夫婦」が重要なキーになってくるのです。
自分はどのように家族(妻または夫)と関わっていくのがよいのか、考えてみましょう。


男女・年齢階層別家族と一緒に過ごす時間

※女性の場合、60歳代で家族と一緒に過ごす時間が減少しているのは、配偶者との死別も影響していると思われます。

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2.どんな家族になりたいかを描いてみる

あなたはどんな家族でありたいと思いますか?

最終的にどんな家族でありたいか、まずゴールを思い描いてみましょう。

【例】
○子どもや孫に囲まれ、安らぎと信頼関係のある家族
○お互いに感謝できる家族
○夫婦で話し合い、課題と向き合える家族
○夫婦でお互いを認め合い、やりたいことをサポートできる家族
○共通の楽しみを分かち合える家族
○家族ぐるみで地域貢献活動に積極的に関わる家族

どのような家族になりたいかは人それぞれですが、漠然としたイメージをより具体的な家族像に替えて思い描くことで、ゴールも近くなることでしょう。

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3.思い描く家族になるために自分を変える

◆ステップ1◆ お互いの役割と役割の変化を確認

【第1ステージ】 結婚
それまで他人であった男女が夫・妻として新しい家族を形成し、生活を支えていく中で、お互いの絆を強くし、将来を見つめるようになる。

【第2ステージ】 子どもが生まれる
子どもが生まれると、夫・妻としての役割に、父・母として子どもを守り育てていく役割が加えられる。家族が大きくなるにつれ、それぞれの役割を明確にし、家族を支えていく必要が出てくる。

【第3ステージ】 子どもが独立・夫(妻)が退職
子どもの独立や夫(妻)の退職を経て再び夫婦2人だけの家族に戻り、お互いに向き合うことになる。夫婦という形で最も信頼できる人生のパートナーとして認め合い、支え合いながら生きる。


◆ステップ2◆ 第3ステージにおける夫婦のあり方を考える

【現状を変える】
○2人で過ごす時間は、父親・母親という関係ではなく、夫・妻として過ごすようにする。
○仕事中心の生活を送ってきた人は、今の自分の周囲(人・物事)にも関心を向けてみる。
○家族を守ることに大半の力を費やしてきた人は、その力を他のことにも向けてみる。

夫婦のあり方を見直す
仕事や家事、子どもの教育・進路など以外にも目を向ける余裕ができたら、自分たち夫婦のことを振り返ってみましょう。夫・妻としてこれまで支えあってきた存在であることを再認識できたとき、これから生涯のパートナーとしてどうありたいかが見えてくるのではないでしょうか。


◆ステップ3◆ お互いの認識を高めるために

その1:共 同

<2人で何かひとつのことを一緒にする>
趣味やボランティアなど、2人で一緒に関われるものを持ちましょう。
そうすることで、共通の話題もでき、会話の時間が増えてきます。

その2:協 同

2人で共通の目標や目的、課題を持つ
夫婦共通の解決すべき課題を共有します。そこでお互いの考えの違いを確認し、いま夫婦で協力し合って解決しなければならないこと話し合っておきます。

(例)  ・お互いの健康問題
  ・お互いの親の看取りの問題
  ・家庭経済、財産問題

その3:協 働

<2人で共通の目標や目的、課題を持って、心ひとつに同じことに関わる>
夫婦で共通の目標等を持って一つのことを行う中で、お互いを尊重しあうことができるようになります。たとえ異なる価値観が生じたとしても、理解し合い、お互いを高められるように心掛けます。

★新しい人生のボタンをかけ違えないために

お互いの誤解を避けるためには、どんな小さなことでも「話し合う」ことが大切です。ここで、一方的に自分の考えを押し付けるのは最も避けたいことです。
○自分自身の正しさを主張しない。
○自分とは異なる考え方も尊重する。
○ともに良好な関係(WIN-WIN)になることを意識する。
○過去の言動は過去のこととし、未来に延長しない。
○相手の言い分を遮らず、否定・批判せずに全部聴きましょう。

       
ワンポイント・アドバイス
人を変えるのは至難です。それよりは自分を変えることのほうが簡単。
  ワンポイント・アドバイス
まずは聴き役にまわるつもりで臨みましょう。
 

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4.家族とともに過ごす

家族と過ごす時間を大切にする

ともに人生を歩み、家族を作り上げてきた妻(夫)を尊重し、家族であることの幸せを感じることができる時間を大切にしましょう。また、家事などはお互いに助け合い、できるだけ一緒に過ごせる時間をつくりましょう。


夫婦で会話する
時間を持つ。
  • 2人で散歩する時間をつくる
  • 2人でお茶を楽しむ時間をつくる  など
夫婦共通の
趣味をもつ。
  • 運動不足も兼ねて2人でウォーキングを始める
  • 2人で映画を見に行く  など
夫婦で地域貢献
活動に参加する。
  • 地元の広報誌等で、夫婦でできるボランティア活動を捜してみる
  • 夫婦で、地元の「街を美しくする」活動に登録する  など
子どもや孫との
団欒を楽しむ。
  • 子どもや孫と一緒に食事をする機会を増やす
  • 子どもや孫と、夫婦共有のパソコン等でメールを交わす  など
ペット等を介して
団欒を楽しむ。
  • 犬、猫等を飼う
  • 2人でひとつの植物を育て、成長を楽しむ  など

【こんな夫婦のありかた】 Aさん夫婦の場合

:65歳。退職して半年が経過、自宅で読書やテレビで過ごす毎日。外出は犬の散歩とちょっとした買い物くらい。近所の人と挨拶くらいは交わすが、話し相手は妻のみ。
:62歳。子どもを出産してからは主婦業に専念する。趣味のアートフラワーを通じて友人も多く、地域の催し物やボランティアにも時々参加。

Aさん夫婦は、子どもが独立し夫の退職後の生活をのんびり過ごす平凡な夫婦です。妻は趣味や地域活動を通じて幅広い交際を楽しんでいますが、一方、夫はひとりの世界に閉じこもりがちです。
夫婦間の会話は、妻が一方的に話すことを夫が受け流しているといった傾向にあります。

⇒ふとしたことでお互いを見直す

夫が妻との関係を見直すとき・・・夫の言葉より
『会社勤めをしている長男から電話で、仕事のことで相談を受けた。
長年勤めてきた私にしてみれば、長男の話は“悩み”というより、“愚痴”のようにも聞こえる。だが、思えば妻は毎晩私の仕事の愚痴を聞き続けてきてくれた。
今は立場が逆転して妻がもっぱら話し手となっているが、私はキャッチボールがあまりうまくないようだ。妻に感謝して、もう少し真剣に妻の話を聞くようにしようと改めて思った。』

妻が夫との関係を見直すとき・・・妻の言葉より
『結婚した長女がまだ1歳になったばかりの孫を連れて遊びにきた。長女夫婦と孫の姿に、自分たち夫婦が若かったころを思い出す。
思えば、ここまで子ども、孫、と家族が広がっていくことができたのも、家族がいつも安心して暮らせるように夫が必死で守ってきてくれたからだと思う。仕事一筋ではあったけれど、いつも家族を愛してくれていた。
わかってはいたけれども、これからはきちんと感謝の気持ちを言葉にして伝えようと思う。』

⇒自分たちより若い世代をみることで気づくことがある

自分たちの子や孫世代は、自分たちが育ててきたものだから、いわば自分たちを映す“鏡”でもあり、また、世代の移り変わりを映す“鏡”でもあります。そこから学ぶものがあれば、自分たちのことを再確認し、『私たちはこうありたい』と思う姿が見えてくるかもしれません。

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