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【生命保険を考える①】生命保険と保障

生命保険は必要ないという人も、生命保険にはすでに加入しているという人も、また、入っている生命保険を見直したいという人も、「保障」という観点からもう一度、生命保険を考えてみましょう。

ファイナンシャルプランナー 星野 諒

生命保険は「万一」のときの生活を保障するもの

生命保険の基本は「万一」や「将来」のために備えるためのもの。でもそれだけでは漠然として、今ひとつ分かりにくい「生命保険」をここで形にしてみましょう。
1.生命保険って必要なの?
「セイメイホケン」って聞くと何だか一瞬身構えてしまいますよね。なぜでしょう。
一般的に、職場や地域のお付き合い、CMや新聞・雑誌、インターネットなどのメディア、ダイレクトメール等々、日々否応なしに目や耳に新しい情報が入ってきて、消化不良を起こしている感じがします。
ましてや勧誘員(保険営業員)と接する機会に遭遇してしまうと、普段考えもしない事柄や難しい用語で質問されてしまったり、断れない約束をしてしまったりと、後味が悪いこともしばしば。そんな経験はありませんか。
そこで、大切なのは、生命保険の「必要性をキチンと把握しておくこと」です。
とはいえ、1,000万円の家を購入したから1,000万円の火災保険に加入するというのは分かるけれども、生命保険の必要性と言われてもピンときませんよね。
「夫に万一のことが起こったら・・・2,000万円必要? それとも3,000万円?」
「がんになって早期治療で先進医療を使ったら300万円かかる?」
といっても、そんなことは分からないのが本音です。
普通はこういった分野の教育を受けていませんし、判断する基準も持っていません。分からなくて当たり前なのです。
でも周りはみんな入っているし、必要かどうかと聞かれたら、「たぶん必要なのでは?」と答えるでしょう。

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2. 保障のなはし
生命保険には大きく分けて「保障」と「貯蓄」の機能があります。
貯蓄機能で代表的なのは「学資保険」などですが、ここでは保障の説明をします。

先ほどの「夫に万一のことが起こったら」の部分ですが2,000万円、3,000万円の金額の前にこんな言葉を入れてみてください。

a. 子どもが社会に出て収入を得られるようになるまでに・・・
b. 妻が公的年金を受け取れる年齢までに・・・

いかがでしょう、より具体的なイメージができてきたのではないでしょうか?
つまり「保障」とは、収入の裏返し、一家の大黒柱が本来元気に働いて毎月家庭にもたらす家族の生活費や教育費に必要年数を掛けた総額なのです。
これを「必要保障額」といいます。
まとめると、次のようになります。

毎月の必要額×12か月×必要年数 必要保障額
 
家族が現在必要としている生命保険の金額

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3.生命保険の種類は?

生命保険を考えるうえで、生命保険を2つの方法で分類してみましょう。

機能別に分けると・・・

生命保険を機能別に分けると、次の3種類になります。

■死亡保険
⇒死亡時に契約した保障額が支払われます。
(特徴・留意点)
  • 死亡まで保険期間が続く「終身保険」と満期を決めて加入する「定期保険」があります。
  • 生存保険と比較して、少額の保険料で高額な保障に加入できるメリットがあります。
  • 必要保障額を理解して加入しないと無駄な部分が発生するので注意が必要です。
  • 定期保険は一定の年齢まで更新が可能です。満期があるので更新時やライフスタイルが変わったときに見直しが必要です。

■生存保険
⇒死亡保険の正反対で、貯蓄性を重視した保険です。
(特徴・留意点)
  • 契約時にいくら受取りたいか決めて加入します。年齢・性別で保険料が異なります。
  • 保険期間中に死亡しても保険金はありません。

■生死混合保険
⇒代表的な商品は「養老保険」です。死亡保障だけではなく生存時の満期保険金が受け取れます。
(特徴・留意点)
  • 定期保険と比較して貯蓄機能が大きく、終身保険と比較して資金が必要な時期に満期を設定することで計画的な活用が出来ます。
  • 保険料は高くなります。

主契約別に分けると・・・

「主契約」とは生命保険の基本となる部分で、主契約だけで契約できます。
■死亡保障保険
●定期保険
一定期間に死亡した場合の保障を一時金で受け取れます。

●収入保障保険
一定期間に死亡した場合の保障を年金方式や一時金方式、据置き方式など、ニーズに合わせて受け取れます。

●養老保険
一定期間に死亡した場合の死亡保障または満期保険金(満期時生存している場合)を受け取れます。

●終身保険
一生涯の死亡保障を目的とした保険です。

●利率変動型積立終身保険
主契約の積立部分と死亡保障などを組み合わせた保険です。保障の見直しができます。

●変額保険
終身保険のしくみを持ちますが、運用の実績によって受取額が変動する保険です。

■医療保障保険
●医療保険
入院や手術などの医療費の自己負担に備える保険です。

●がん保険
がんの治療費の自己負担に備える保険です。

など

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4.生命保険の現状
■生命保険・個人年金保険の加入率と年間保険料

■生命保険の加入金額(全生保)
■直近加入の生命保険の加入目的
■生命保険商品に対する意向
※上記グラフ等はすべて公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和4年度)より作成。

次回は、生命保険を検討するうえで知っておきたい「公的保障と生命保険」を考えます。

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