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【1.資産運用の基礎知識】 貯蓄の目的とその運用方法

 資産運用の目的について整理してみましょう。貯蓄の3大目的があります。3大目的とは、「病気・災害への備え」「老後の生活支援」そして「子どもの教育資金」です。

 貯蓄の目的別の重要度は、金融広報中央委員会によって毎年調査されています。3大目的以外に、「住宅の取得または増改築の資金」「旅行、レジャー資金」「車等の耐久消費財の取得」等が貯蓄の主な目的です。

金融資産の保有目的(3つまでの複数回答)
金融資産の保有目的

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世論調査]2013年〜2017年より作成



 「病気・災害への備え」と「老後の生活資金」はいずれの年も6割を超えています。また、「老後の生活資金」が貯蓄目的であるとした回答者は漸増傾向にあるといえます。企業年金制度、公的年金制度に対する不安感が映し出されているものと考えられます。

 これらの状況を勘案すると、老後に備えて必要な資金は、生活資金と医療への備えといえるでしょう。それぞれの用途を考慮した場合にどのような対応策があるでしょうか。
 生活も医療もその両方に共通しているのは、比較的短期での支払いが必要であるということです。また、よほどのインフレや国が実施する医療保険、介護保健の改変がない限り、極端な費用の変動も見込まれません。こういった条件に見合う運用は、「預け入れや引き出しが容易」「換金性が高い」「元本の安全性が高い」といったものになります。「値上がり益」「利回りの良さ」にとらわれる必要性は少ないと考えられます。

 医療については、バラエティに富んだ保険商品のラインナップが図られています。中には80歳以上でも加入が可能な医療保険も登場しています。高額の保険金を目的にするのではなく、日々の医療の負担を軽くすることを目的としたものであれば、それほどの負担にもならずにすみます。

 貯蓄の目的を明確にすることは、老後の資金の用途を明らかにすることでもあります。すべての人に必ず訪れる老後を楽しむために、上手に備えていきしょう。

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