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【1.資産運用の基礎知識】 貯蓄の目的とその運用方法

 資産運用の目的について整理してみましょう。「貯蓄の3大目的」と金融業界で呼ぶ考え方があります。3大目的とは、「病気・災害への備え」「老後の生活資金」そして「子どもの教育資金」です。

 貯蓄の目的別の重要度は金融広報中央委員会※1 によって毎年調査されています。3大目的以外に、「住宅の取得」「子どもの結婚資金」「旅行・レジャー」「クルマ等の耐久消費財の取得」等が貯蓄の主な目的です。

 世代によって目的の重要度は異なります。「住宅の取得」を貯蓄の目的と回答した人は、20歳代では40%近くいますが、取得を達成している40歳代以降では20%を割り込んでいきます。若年者の意外な堅実さが見て取れます。「子どもの教育資金」は親にとっての責任ですから20歳代から40歳代までにわたり、60〜70%を占めています。また50歳代になると子どもの教育が落ち着く家庭が多いことを反映し、「子どもの結婚資金」の割合が高まります。10年前(1999年)の統計 ※2と比較すると結婚資金の貯蓄年齢は遅くなったことがわかります。「とくに目的はないが、貯蓄していれば安心」の回答が10年前よりどの年代においても減少しています。貯蓄に対する目的意識の高まりを示しています

貯蓄の目的(2人以上の貯蓄保有世帯・複数回答)

 「病気・災害への備え」と「老後の生活資金」の重要度は年齢を経るにつれて高まっています。「老後の生活資金」が貯蓄目的であると言う回答者は漸増傾向にあります。この10年間で50%程度から62%程度にまで上昇しています。企業年金制度、公的年金制度等の年金制度に対する不安感が映し出されているものと考えられます。

 これらの状況を勘案すると、老後に備えて必要な資金は、生活資金と医療への備えであると言えるでしょう。これらの用途を考慮した場合にどのような対応策があるでしょうか。

 生活も医療も、その両方に共通しているのは、比較的短期で支払いが必要であるということです。また、よほどのインフレや国が実施する医療保険の改変がない限り、極端な費用の変動も見込まれません。こういった条件に見合う運用は「預け入れや引き出しが容易である」「換金性が高い」「元本の安全性が高い」といったものになります。「値上がり益」「利回りの良さ」にとらわれる必要は薄いと考えられます。

 医療については、バラエティに富んだ保険商品のラインアップが図られています。中には80歳以上でも加入が可能な医療保険も登場しています。高額の保険金を目的とするのではなく、日々の医療の負担を軽くすることを目的としたものであれば、それほどの負担にもならずに済みます。

貯蓄の目的を明確にすることは、老後の資金の使途を明らかにすることでもあります。全ての人に必ず訪れる老後を楽しむために、上手に備えていきましょう。

※1 金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]各種分類別データ(平成21年):http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2009fut/09bunruif001.html#1 より

※2 金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]、貯蓄と消費に関する世論調査全国階層別データ(平成11年): http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron1999/99kaiso01.html より


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