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【外国資産投資】 為替レートのメカニズム

 外貨預金の経験がある方も多いと思いますが、外貨預金に為替はつきものです。外国為替市場は、いわば各国のお金のオークションだと言えます。お金でお金を“競り”落とすのです。

 2010年1月25日において1ドルは約90円になっています。2007年の年末ごろには1ドルが約111円でしたから、単純に考えればこの2年余りで約19%程度円高が進んだことになります。

日本人がドルを欲しくてたまらなくなったとしましょう。ドルが欲しい日本人は外国為替市場というオークションに参加しますから、ドルの価格が上がらないわけがありません。

 最初に1ドルが100円で売られていたとしましょう。「私は1ドル101円出すから売ってくれ」「それなら私は102円だ!」「こっちは103円だ!」。このようにして、ドルの価格は競り上がっていくのです。ドルの価格が上昇し、その分だけ円の価格は低下しますから、ドル高・円安になります。1ドルを100円で買っておいて、オークションでドルが競り上がるのを待ち(円安)、円に戻すと、円安の効果で為替利益を得ることができます。

 ドル預金をするためには(当たり前のことですが)銀行に預けるためのドルを持っている必要があります。そのためにはドルを買わなければなりません。ドルを買う人が増えると、オークションでドルは競り上がってしまい、ドル高になります。1ドルが100円のときに「10ドルの元本で5%の金利のドルを預金しよう!」と思い立ったとしましょう。図表をご覧ください。スタート時には為替レートが動くとは考えていません。為替レートが不変ですから5%の想定利率になります。

 実際にドルを購入する際にはオークションの原理で1ドルが110円になったと考えましょう。すると必要な元本は日本円で1,100円に上昇します。元本は上昇しますが、利息の円換算額も上昇しますから想定利回りは5%のままです。

 ここに落とし穴が潜んでいるのです。ドル預金をするときはドルの価格が上がりました。ドル預金を円に戻すときにはドルを売って円を買うというオークションにより円高になってしまうはずです。図表の例では110円だった1ドルが105円まで円高になる想定をしました。すると結局、受け取る利息と元本を考慮すると想定利回りはほぼ0%になってしまうのです。このように、理屈のうえでは金利が高かろうが低かろうが為替レートで調整されることになるのです。しかし、実際にはこのように理屈通りにはいきませんし、そこに外貨預金の妙味があるのです。

■円⇒ドル⇒円の為替
  スタート時の想定 実際にドルを購入 日本円に換算
利率 5% 5% 5%
1ドル購入価格 100円 110円 110円
ドルの元本 10ドル 10ドル 10ドル
必要な日本円(元本) 1,000円 1,100円 1,100円
ドルで受け取る利息 0.5ドル 0.5ドル 0.5ドル
解約時にドルで受け取る総額 10.5ドル 10.5ドル 10.5ドル
1ドル売却価格 100円 110円 105円
日本円に換算した利息 50円 55円 52.5円
日本円に換算した元本 1,000円 1,100円 1,050円
日本円受け取り総額 1,050円 1,155円 1,102.5円
日本円での利率 5% 5% ほぼ0%

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